ハーブとトロピカルフルーツいっぱいの    温室と庭園ののカフェレストラン トロピカルファーム

私とハーブの出会いは高校時代

 イタリア人の先生が教えてくれたチコリ。
 チコリは食べると苦いが花は宮崎の空みたいに青く、異国の香りがした。
 再び、ハーブと出会うまではそのことは忘れていた。

 その後、医者がなおらないといった椎間板ヘルニアを患い、本格的にハーブに取り組み、ハーブから安らぎをもらい、ハーブが人間の持つ治癒能力を高めてくれたのだと思っています。
 もちろんヨガ、エアロビクスなどで身体を動かす方もしました。すっかり元気に。
  25年前はハーブという言葉すら通じなかった。「ハープ」の音色のほうが!!もちろん有名であった。

お店をオープンする時に、とても嬉しいことに「宮崎にユニークな喫茶店が開店」の見出しで、堂々と朝日新聞に掲載。
その後も新聞、雑誌、テレビなどで紹介していただいた。
「自家製のハーブ茶などでどうぞ」
「宇都宮さん夫婦、農業の傍ら経営」
「新鮮な味」と好評
「自家製フルーツで作ったケーキ」
テレビ番組「食いしん坊万歳」で村野武憲さんにも来ていただいた。

週一回の定休日は「ハーブ講座」が始まった。ハーブティーを飲みながら楽しいハーブ教室が広がっていった。
その内容は「ハーブを育てることからハーブティ、料理、クラフト」。その頃日本ではハーブはファッション化してはいたが、普及し始めてまもなく、初めての人にはなかなか育てにくいものとされていた。サイモンとガーファングルの二重唱の中に「スカボローフェア」という曲があり、「パセリ、セイジ、ローズマリー、アンドタイム」のフレーズが流れていた。

ハーブのこと

 ハーブは私たちの人生でもあります。
 ハーブの歴史は古く、太古の昔から貴重な薬草として利用されてきました。
 もちろんいい香りから始まって、ハーブには精油、植物粘質物、ビタミン、マグネシウム、リン、イオウ、カルシウム、鉄などのミネラル成分が多く含まれ、クロロフィル、脂質、糖、タンパク質など人間に必要な栄養素も含まれています。このため、血液の汚れや酸性化によって起こる病気になりにくい身体を作ります。

 ハーブティを美味しく飲む
 ハーブティを楽しく作る
 ハーブを育てる
 ハーブの香りを楽しむ
 ハーブの料理を作る
 
  などなど毎日の生活に必要なものだと思っています。

農園、庭園のこと

 トロピカルファームは一年中、ローズマリー、チェリーセイジの花が咲いている中、香りと共に梅が咲き、うぐいすがホーホケキョと鳴き、ひと足早い桜が咲く。この一番好きな季節に何故か、自然に日本に生まれ、宮崎で育ち、今があることに感謝しながら不思議に桜を見ているだけで涙が止まらないことがある。桜は素敵で偉大だ。

そしてプラムの花が香りを乗せてワーっと咲き、ハラハラハラと散る様はこれまた桜とは違う感激です。そして実がたわわに実ります。美味しいプラムの収穫は種類が5種類あるので1~2ヶ月のロングラン。で実り、お客様にプレゼントしたりジャムを作ったりします。
 この間無農薬なので虫除けに何度も酵素を散布します。

 この仕事は大変というより体力と気力のいる仕事です。
3年前は散布しても結果が出ず、虫がついたら剪定をしたり手袋をして早朝から虫取りをしたりと大変ですが、大変なことは分かっていて始めたので頑張りもでき、今現在は結果が出ていますがこの夏が心配でもあり楽しみでもあります。と同時に葉の裏側まで散布作業をしているとなにか今まで気付かなかったことまで見えてきていろいろな発見があり楽しみもあります。
 なにより早朝は何と言っても空気も美味しいし、もちろん朝焼けもとても綺麗で植物の香りも運んできます。

5月、ハーブたちの可憐な花が目に優しく咲き、風に吹かれて作業をしていると、ハーブガーデンでの自然のアロマテラピーです。そしてそっとハーブに触れるとミントは爽やかな香り、カモミールは林檎に似た甘酸っぱい香り、タイム、セイジ、ローズゼラニウム。

そして梅雨。あじさいが庭中に咲き乱れます。
 その中、メディカルツリーが白い花をたくさん付け、梅雨の中元気をくれます。

そして夏、バジルの香りに宮崎の夏にふさわしいカンナの花が色とりどりに咲き、バジルはなんども収穫してバジルペーストを一年分作ります。もちろん無農薬。

冬が到来すると今度はゆずの大玉である獅子柚子の身がたわわに実り、その風味を利用して味噌風味、きび糖風味をボウルいっぱいに作り、これも毎年お客様に好評です。

いよいよクリスマス。
香りのリース作りは25年もやっています。ユーカリで輪っかを作り、自家製の綿、唐辛子を飾りつけてクリスマスを待ちます。レモンユーカリの香りが部屋に賑わいを灯します。

現在、頑張り屋の宇都宮峻賢81歳、宇都宮由美子64歳、高見里奈34歳。
 色の違う3人でお客様とキャッチボールをさせてもらっています。なかなかこのような人生には巡り会えないかもしれない。これも自然とハーブたちのおかげです。
 感謝。